2025年10月– date –
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ドラマのこと
朝食とともに過ごした「有閑倶楽部」の複雑な1ヶ月
2007年に放送されたドラマ「有閑倶楽部」を、配信で視聴し終えるまでに1ヶ月かかった。朝ごはんを食べながら、少しずつ、本当に少しずつ。一気見できなかった理由は複雑... -
映画のこと
100年前の1シーンが、今も映画を動かしている
アマゾンプライムで昔の映画が結構あるのは助かる。 以前にも書いたと思うが、僕はホラー映画が好きなので、昔のホラー映画を探していたら、白黒映画がたくさんあること... -
ドラマのこと
正しさだけでは救えない夜もある──『クロコーチ』に見たアンチヒーローの視線と、カフェで向き合う小さな事件
カフェをやっていると、日々“ささやかな事件”に出くわす。お客さん同士の勘違い、言葉にできない本音、表向きの笑顔と裏腹な空気。警察を呼ぶほどの話ではないのに、人... -
映画のこと
怪物とは誰なのか──『フリークス』(1932年)を観て考えた、人間の本質
最近、クラシックなサスペンスやホラーを観たい衝動に駆られている。気分的にもそうだが、サイト運営を始めてからというもの、仕事との両立でまとまった時間が取りづら... -
映画のこと
「地底探検」(1959年)/探検は男のロマン、空洞は大人の夢
仕込みを終えて、店が静かになる。マシンの熱が抜け、床に置いた椅子がきしむ小さな音だけが残る夜。私は一人で『地底探検』を再生した。映画を観る時間は、私にとって... -
町のこと
失敗に寄り添う文化 — 鞆の浦と野球が教えてくれたこと
ロサンゼルス・ドジャースは日本時間10日(現地時間9日)、フィラデルフィア・フィリーズを2-1で下し、ナショナルリーグディビジョンシリーズ(NLDS)突破を決めた。延... -
日々のこと
最後であろうチョウサイ、そして神話の港へ ― 鞆の浦と私の節目
今年、7年に一度の大祭り(チョウサイ)が巡ってきた。私は若い衆として、山車を引く役を担った。女性や子どもたちと一緒に、町を練り歩くその時間は、どこか懐かしく、... -
映画のこと
僕にとっての007はロジャー・ムーア—『私を愛したスパイ』少年時代の記憶
初めての007は、ロードショー枠で 僕が初めて007を見たのが、この『私を愛したスパイ』だった。 あの頃は月曜日と水曜日と金曜日には必ず2時間のロードショー枠があって... -
本のこと
踊る一寸法師と、幼い日の恐怖 ― 僕がホラー映画を好きになった理由
踊る一寸法師と、幼い日の恐怖 僕は映画が好きだ。特にホラー映画が好きだ。けれど、どうしてこんなにも“怖いもの”に惹かれるようになったのかと考えると、その原点はい... -
本のこと
選ばなかった人生を想う夜――江戸川乱歩『モノグラム』を読んで
「結婚しないの?」と聞かれることがある。私はいつも笑って答える。「今の生活に満足しているから」と。 この言葉への反応はさまざまだ。「それもいいね」と言う人もい...
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