9月30日(日本時間10月1日)、シカゴのリグレー・フィールドでナ・リーグのワイルドカードシリーズ(WCS)が開幕しました。対戦はカブス対パドレス。シーズン終盤に勢いをつけてきた両チームの顔合わせです。
鈴木誠也、会心の一打
試合が動いたのは五回。1点を追うカブスは、5番・ライトで先発した 鈴木誠也 が打席に立ちました。パドレスの先発ニック・ピベッタのフォーシームを完璧に捉えた打球は、スタットキャスト推定424フィート(約129メートル)。レフトスタンド深くに突き刺さる同点ホームランとなりました。
これで鈴木はレギュラーシーズンから数えて 5試合連続本塁打。まさにカープ時代からの誇りを示す一発でした。続くキャッチャーのカーソン・ケリーも左中間にソロを放ち、2者連続アーチで逆転。リグレーは一気に熱気に包まれました。
リリーフ陣の完璧リレー
カブスの先発はマシュー・ボイド。4回1/3で1失点と粘りましたが、早めの継投策に。クレイグ・カウンセル監督は、普段はクローザーの ダニエル・パレンシア を5回途中から投入。その期待に応え、1回2/3を無安打2奪三振で見事に試合を立て直しました。
その後は、ポメランツ、キットリッジ、ケラーとつないで無安打リレー。特に九回は、最後の打者ザンダー・ボガーツを見逃し三振に仕留めると、8年ぶりにポストシーズンを本拠地で味わったシカゴのファンから大歓声が沸き起こりました。
貴重な追加点と、シリーズの行方
八回には、ダンズビー・スワンソンの出塁からチャンスを広げ、最後は ニコ・ホーナーの犠牲フライ で貴重な追加点。スコアは3-1。カブスが初戦をものにしました。
鈴木が軸となった打線と、強固なリリーフ陣。カブスはホームラン30本前後を打てる選手が並ぶ打線でもあり、この勢いのまま進めば「いいとこまで行く」手応え十分。ぜひナ・リーグの優勝決定戦まで上り詰めて、ドジャースと激突してほしい――そんな期待が膨らむ試合でした。
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