ナ・リーグのワイルドカードシリーズ初戦。9月30日(日本時間10月1日)、ドジャースタジアムはまさに“花火大会”になりました。
初回からド派手な開幕
先頭打者は大谷翔平。相手エース、ハンター・グリーンの100マイル超のフォーシームを完璧に捉え、打球初速117.7マイルのライナーで右翼席へ。試合開始直後からいきなりの一発で、場内は「ショータイム」に突入しました。
三回にはテオスカー・ヘルナンデスの3ランと、トミー・エドマンのソロで2者連続。さらに五回にはヘルナンデスが2本目、六回には大谷が特大の2ラン。あの打球は場外かと思うほどで、思わず声が出ました。ドジャースは合計5本塁打と爆発。これだけ打てば「今日は安心」…のはずでした。
スネル快投、そして不安のリリーフ
先発のブレイク・スネルも好調で、七回までに9三振を奪う快投。援護点をもらって気持ち良さそうに投げていました。ただ、七回終了時点で10-2と大量リードの展開から、八回にリリーフ陣がバタついてしまうのがこのチームらしいところ。
アレックス・ベシアとヘンリケスで1アウトしか奪えず、さらにジャック・ドレイヤーも押し出しを許す展開で、あっという間に10-5。投手交代のためにマウンドに向かったロバーツ監督にはブーイングの嵐・・・・
しかしなんとか3失点で収まり、ドジャースファンとしては「10点取っといて良かった…」と胸をなで下ろすようなヒヤヒヤのイニングでした。
最後はベテランのブレイク・トライネンがピシャリと締めて勝利。よく抑えたとはいえ、やはりリリーフ陣には不安が残ります。
気になるアクシデントと願い
途中で交代したトミー・エドマンとキケ・ヘルナンデスの状態も心配。シーズンの大事な場面で離脱は避けたいところです。そしてもちろん大谷さん。昨年メッツ戦で見せたような思わぬアクシデントが再びないことを祈るばかりです。
それでも価値ある1勝
過去のデータでは、第1戦を取ったチームが9割の確率で次ラウンドへ進んでいます。次は山本由伸が先発予定。「落ち着いて準備できている」とコメントしていましたし、日本からの声援も大きな力になるでしょう。
花火のように点を重ねておきながら、最後は胃の痛くなるような展開。これもまた、ドジャースらしい初戦だったのかもしれません。
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