ガーディアンズ6-1タイガース|ロキオの一発で流れを変え、第3戦へ持ち込む

10月1日(日本時間2日)、クリーブランドのプログレッシブフィールドで行われたア・リーグ・ワイルドカードシリーズ第2戦。第1戦を落とし、後がないガーディアンズがついにやってくれました。

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初回の先制弾と、その後の沈黙

試合の幕を開けたのは、デビューしたばかりの若き外野手、ジョージ・バレラ。初回に放ったポストシーズン初ホームランで、場内は一気に熱気に包まれました。ですがその後のガーディアンズ打線は沈黙。七回を終えてわずか2安打と、タイガース投手陣に手も足も出ない展開が続きます。

その裏では、ガーディアンズ投手陣も苦しい戦いを強いられていました。四回には2死満塁からタイムリーを浴びて同点に追いつかれ、なお走者が進塁。しかし、この日デビューを飾ったカイル・デロウターがセンターから驚異の返球で一塁走者を三塁で刺し、失点を最小限に食い止めます。その後も毎回のように走者を背負いながら、必死の継投で踏ん張り続けました。

八回、すべてを変えた一振り

膠着を破ったのは九番打者、ブライアン・ロキオでした。チームリーダーのホセ・ラミレスに「直球を狙え」と助言されて臨んだ打席で、ライトへ勝ち越しのソロアーチ。まさに試合を決める一撃となりました。

続くクワンとシュネーマンの連続二塁打でさらに1点を追加。ラミレスを敬遠して迎えたボー・ネイラーは、豪快な3ランをスタンドへ放り込み、試合を完全に決めました。八回だけで5得点。これまでの沈黙が嘘のような猛攻でした。

踏ん張った守護神、つながる“不屈の精神”

守護神ケイド・スミスは、直前にピンチを脱した勢いをそのままに最終回も無失点で締めくくり、6-1で勝利。シリーズは1勝1敗のタイとなり、第3戦へともつれ込みました。

思えばガーディアンズは、レギュラーシーズンでも9月に史上最大の15.5ゲーム差逆転優勝を成し遂げたチーム。第1戦を落とした時点で、過去の統計上ではスイープで敗退する可能性が高かったのに、それを覆してここまで来たこと自体が、このチームらしさを物語っています。

試合後、ロキオは「たとえ10点差をつけられても、最後のアウトまでプレーする」と語り、ネイラーも「僕らはただ楽しんで、自分たちの野球をするだけ」と笑顔でコメント。あの大逆転優勝の勢いは、まだ止まっていないようです。

さあ、勝負の第3戦

ポストシーズンの短期決戦らしく、ひとつの一振り、ひとつのプレーがすべてを変える。その象徴のような一戦でした。タイガースは好機を逃し続けて15残塁と苦しい攻撃になったのに対し、ガーディアンズはチャンスを一気にものにした。まさに野球の怖さと面白さを詰め込んだ試合でした。

魔法のようなシーズンが、少なくともあと1日続く。第3戦、このチームがどんな結末を見せてくれるのか、楽しみでなりません。

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