10月1日(日本時間2日)、シカゴのリグレーフィールドで行われたナ・リーグのワイルドカードシリーズ第2戦。カブスは初戦を取って迎えた一戦でしたが、パドレスの投手陣に封じ込まれ、0−3で敗戦。シリーズは1勝1敗のタイとなり、決着は第3戦に持ち込まれました。
今永昇太、ポストシーズン初登板
この試合でカブスは「オープナー策」を採用。1回をキトレッジが投げた後、2回から今永昇太が登板しました。本人も「中継ぎのつもりで全力で」と語っていたように、リリーフ的な入り方。実際に4回を投げて3安打2失点という内容でした。
勝負を分けたのは五回、1点ビハインドの場面。二死二塁で迎えたのはパドレスの主砲マニー・マチャド。初球のスプリットが低めに行き切らず、真ん中寄りに入ってしまった瞬間、打球はレフトスタンドへ。追加点の2ランで0−3となり、今永は顔をしかめて両手を腰に当てるしかありませんでした。試合後は「なぜああいうリリースをしてしまったのか…もっとやれることがあった」と悔しさをにじませていました。
打線は沈黙、鈴木誠也も封じられる
カブス打線は散発の4安打に抑え込まれ、得点圏でも決定打が出ず。鈴木誠也は第1戦で劇的な一発を放ちましたが、この日は4打数1安打。四回には二死から二塁打でチャンスを広げましたが後続が倒れ、九回には併殺打で試合終了となりました。
一方パドレスは、序盤にジャクソン・メリルの犠牲フライで先制。マチャドの2ランで試合を決め、投げてはディラン・シーズ、モレホン、メイソン・ミラー、ロベルト・スアレスらの継投でカブス打線を封じ込めました。特にミラーの160キロ超えの速球にはスタンドもどよめきました。
運命の第3戦へ
短期決戦の怖さはこういうところにあります。初戦を取ったカブスでしたが、あっという間に振り出し。勝った方が地区シリーズ進出という第3戦は、カブスがタイヨンを先発に立て、パドレスと雌雄を決することになります。
そして気になるのはパドレスの先発。やはり大舞台に強いダルビッシュ有ではないかという予想も出ています。今永、鈴木に続いて、毎試合のように日本人選手がプレーしてくれるのは本当に楽しいこと。明日もまた、日本のファンにとって見逃せない試合になりそうです。
初戦の歓喜から一転、カブスにとっては悔しい零封負け。マチャドの一振りがあまりにも重く響いた試合でした。
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